2026年5月31日。
恵比寿LIQUIDROOM。
4人組ガールズバンド【らそんぶる】の2nd Mini Album『心の隙間を埋めるのは』リリースツアー『心のピースを探しに』がファイナルを迎えた。2024年1月に大学の軽音サークルで結成された彼女たちのスタートダッシュ★は留まることを知らない。

開演前、ライブ来場者に話を聞いた。
TikTokで偶然流れてきた動画に一目惚れした人。
年間100本以上ライブハウスへ通うライブジャンキー。
軽音サークルの先輩がらそんぶるのコピーバンドをしていたことがきっかけで興味を持った女の子。
「曲作りのスピードが本当にすごい」と語る男性。
30回以上らそんぶるのライブへ通っている古参ファン。
「全部の曲が応援してくれるんですよね」と話す人。
今日のために札幌から遠征してきた人。
そして「あのそらちゃんがすごいねぇ」と誇らしげな幼なじみとそのお母さん。
様々な理由でらそんぶるに出会い、この場所に集まっていた。
【らそんぶる】というバンド名はフランス語で「人の集まる場所」を意味する喫茶店の名前が由来だという。この日、LIQUIDROOMはまさにその名前を体現した空間になっていた。

満員のホールが暗転し、秒針の音が響く。
アラームが鳴り止む音。衣擦れの音。歩く音。起床し1日がはじまったという設定か?
しかし突然どこかへワープするような不思議なSEから流れ始める8bitアレンジの『ロングヘアー』。
それをBGMにメンバーがステージへ姿を現した。
そのまま始まった1曲目『ロングヘアー』。
「みんな来てくれてありがとう。最高の1日にしよう」
ボーカル・ギターのそらが叫ぶ。
『START DASH★』。
『恋する少女はヒーローだった』。
序盤から会場の熱量は高い。
だが、らそんぶるのライブは熱量だけでは語れない。
そらはMCでこう話した。
「いつまでもみんなの心に優しく光を与えてあげられるようなそんな音楽やりたいと思ってます。今日も私を助けてくれたあの三日月のような、優しい音楽を歌って帰ります」
続いて披露された『昼間の三日月』。
らそんぶるの楽曲には月や星が頻繁に登場する。
そらはきっと、世界に包まれていることを意識しながら生きている人なのだろう。
だから彼女の歌は優しく聴こえるのかもしれない。

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